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【話の肖像画プレミアム】タレント・萩本欽一(75)後編=柳葉敏郎、小堺一機、松居直美らを育てて…「僕はダメな奴ほど好きなんです」

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【話の肖像画プレミアム】
タレント・萩本欽一(75)後編=柳葉敏郎、小堺一機、松居直美らを育てて…「僕はダメな奴ほど好きなんです」

「欽ちゃんのどこまでやるの!」200回記念の収録で“陣頭指揮”をとる=昭和55年 「欽ちゃんのどこまでやるの!」200回記念の収録で“陣頭指揮”をとる=昭和55年

反発から生まれたヒット曲

 〈お笑いコンビ「コント55号」を組んでいた坂上二郎と離れて1人で始めたのは、司会者の仕事だった。その手腕は、日本テレビ系オーディション番組「スター誕生!」やフジテレビ系「オールスター家族対抗歌合戦」で発揮された。両番組では出演する素人の魅力を最大限に引き出し、番組の立役者になった〉

 実は最初はなんで素人と一緒にやらなければいけないのかな、と思っていました。素人相手は、僕がやりたい傾向の仕事ではないと思ったんだ。それでもやっているうちに「嫌な仕事の中にこそ何かがある。素人は優れている」と思うようになったんです。

 それに気付かされたのは「オールスター家族対抗歌合戦」に出演していたときなんです。素人のお父さんが家族を代表して挨拶したいと言い出したの。そこでマイクを渡すと、いきなり大きな声で「NHKの皆さん、本日はありがとうございました」というようなことを言ったんだよ。フジテレビ系の番組なのに(笑)。

 それ以降も、お父さんは「NHK」を連呼。これが笑いを誘った。プロのタレントは、ウケると「やったあ」という表情になってしまう。でも素人の場合はなぜ笑われているんだろうと思うので、きょとんとした表情になる。その表情に深い味わいがある。そのときに、ふと思ったの。これはタレントにはできない芸だな、と。タレントがやったらプロデューサーに怒られる。スタッフが止めなかったのも良かった。

 それ以降は素人を徹底的にテレビ番組に引っ張りだすようになりました。素人との仕事が本当に面白いのかを見極めたいと思ったから。

 〈「スター誕生!」でも観客をステージに上げてアドリブで遊びを展開し、やがて「欽ちゃんコーナー」と呼ばれるようになった。しかし、このアドリブは想定外の反発も生んだ〉

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