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【話の肖像画】俳優・佐藤浩市(55)(2)リアルさを追求する同じタイプ

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【話の肖像画】
俳優・佐藤浩市(55)(2)リアルさを追求する同じタイプ

映画「美味しんぼ」で共演した父、三国連太郎さん(左)と=平成8年2月 映画「美味しんぼ」で共演した父、三国連太郎さん(左)と=平成8年2月

 〈映画「飢餓海峡」などで知られる名優、三国連太郎さんの長男として生まれた〉

 三国はほとんど家にはいませんでした。父としての三国に接するのは、年に1度、自動車で彼の故郷の伊豆に旅行するときくらい。彼は車が好きで、家が1軒買えるような値段の外車をすぐに買ってしまう。そんな車、めったに走っていないから、乗せてもらうのはうれしかったですね。

 小さい頃は、三国の仕事場である撮影所によく行きました。当時、東映の東京撮影所(東京都練馬区)や日活調布撮影所(同調布市)はとても広くて、遠くまで同じ形をしたステージがいくつも並んでいた。あの風景は、僕の原体験です。早くから、映画の世界で生きていこうという気持ちはありました。

 僕が小学5年生のときに両親が離婚しましたが、すっきりしましたね。三国はとにかく家にいなかったし、子供心にも、「こんなのはおかしい」と思っていましたから。

 〈19歳だった昭和55年、テレビドラマで俳優デビューする〉

 役者になれば、「三国の息子」と言われ続ける。でも、それは高利貸の高い利息みたいなもので、僕に機会を与えてくれるのは、そこ(役者の世界)だけだった。後々、「利率、たっかいなあ」と思いましたけどね(笑)。三国が亡くなってまで言われるもんなあ。

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