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【鑑賞眼】草笛光子と串田和美のベテラン同士の語らいがしみじみとおかしい 地人会新社「海の風景」

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【鑑賞眼】
草笛光子と串田和美のベテラン同士の語らいがしみじみとおかしい 地人会新社「海の風景」

串田和美(左)と草笛光子が定年後の夫婦を演じる 串田和美(左)と草笛光子が定年後の夫婦を演じる

 米国の不条理劇作家、エドワード・オルビーの1975年のピュリツァー賞受賞作。定年後の過ごし方を話す老夫婦の会話が、海トカゲ夫婦との進化論的なやり取りにすり替わる“ちょっと怖い”大人のおとぎ話だ。老夫婦を演じる草笛光子と串田和美のベテラン同士の語らいがしみじみとおかしく、喜劇的味わいも深い絶品である。

 絵本のように海と空の青、緑の縞(しま)が入った薄茶色の砂浜のコントラストがシンプルな傾斜舞台。妻、ナンシー(草笛)と夫、チャーリー(串田)が浜辺で気持ちよく日光浴している。子育てが終わり、やりたいことがたくさんあるナンシーに対し、チャーリーは余生をゆっくりと過ごしたいと、話が一向にかみ合わない。

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