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【鑑賞眼】国立劇場「3月新派公演」 喧しくて爽やか、抜群な獅童の龍馬

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【鑑賞眼】
国立劇場「3月新派公演」 喧しくて爽やか、抜群な獅童の龍馬

 幕末を舞台に実在した伏見の船宿・寺田屋の女将(おかみ)と坂本龍馬(中村獅童)の慕い合う気持ちのすれ違いをダイナミックにユーモラスに描く。龍馬には姉のごとく慈母のごとくありたいと装うお登勢だが、龍馬の恋人、お龍(瀬戸摩純)が現れると、対抗心をつい燃やす。当代八重子がうまく見せる。

 新派初出演となる獅童の龍馬が抜群だ。通説通りの無精スタイルながら、所作万端、漫画のひとコマから跳び出したような愛嬌(あいきょう)ぶり。喧(やかま)しくて爽やか、魅入られる。龍馬の姉、乙女で英太郎。終盤に龍馬暗殺を告げに来る海援隊士役で月乃助。

 27日まで、東京・隼町の国立劇場。(劇評家 石井啓夫)

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