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【花形出番です】伝統を未来に受け渡す使命 観世流能楽師・大槻裕一さん(18)(4)

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【花形出番です】
伝統を未来に受け渡す使命 観世流能楽師・大槻裕一さん(18)(4)

(戸加里真司撮影) (戸加里真司撮影)

 能の素晴らしさを若い世代に伝える活動として、小学生向けのワークショップも師匠の大槻文蔵先生と続けています。毎年1~2月は文化庁の後援事業で全国の小学校を巡回中。面(おもて)をかけたり、謡を謡ったり、子供たちに直接、能に触れてもらうことで、少しでも身近に感じ、興味を持ってもらえたらうれしいですね。先入観なく、素直に能を楽しんでくれる子供たちから学ぶことは多いです。

 3年前から、亀井忠雄先生(葛野(かどの)流大鼓方の人間国宝)に大鼓を、大倉源次郎先生(大倉流小鼓方十六世宗家)に小鼓をそれぞれ教えていただいています。お稽古後、先生から能のお話をしていただくこともあります。能楽師として、人間として尊敬する大先輩たちの金言は僕にとって宝物です。

 僕自身、先人から受け継いだ能を大切にしつつ、将来は能の復曲や新作能にも挑戦してみたい。文蔵先生も3月、復曲能「名取ノ老女」に出演されますが、こうした作品が100年後も演じ続けられるかもしれない。一昨年、野村萬斎さん演出の新作能「鷹姫」に出演しましたが、文蔵先生や萬斎さんは創作の現場でアイデアが次々とわき出てくる方で、刺激をたくさん受けると同時に、先人たちから受け継いだものを次に受け渡すことの大変さを感じました。

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