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夏のロンドン風物詩「プロムス」 120年続く庶民のクラシック音楽祭 芸術文化プロデューサー・柳沢晶子

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夏のロンドン風物詩「プロムス」 120年続く庶民のクラシック音楽祭 芸術文化プロデューサー・柳沢晶子

雨宿りするプロマー(1945年)=(C)Dr David Adderley Collection

 英ロンドンの短い夏は今年もプロムス(www.bbc.co.uk/proms)に始まり、終わる。ケンジントンに建つロイヤル・アルバート・ホールをメーン会場に、7月中旬から8週間開かれる世界最大のクラシック音楽の祭典「プロムス」は今年120歳の誕生日を迎えた。

 「プロムス」は「プロムナード=散歩道」に由来する。創始者のロバート・ニューマンは、彼が見いだしたプロムス常任指揮者、ヘンリー・ウッドとともに「古典から現代曲まで、幅広いクラシック音楽に聴衆が親しむコンサートシリーズを作り、最高のクラシック音楽を多くの人々に届けたい」と願い、実現した。

 クイーンズホールという壮麗なホールの真ん中を立見席に、演奏中でも聴衆が自由に歩き回り、飲食し、たばこも吸えるようにした。入場料は1シリング(一般席は3~5シリング)。安い料金と肩の凝らないスタイルは新しい聴衆をひきつけた。格差社会が色濃かったビクトリア朝末期の英国において、社会階級の垣根を外したクラシック音楽のフェスティバルが革新的だったのは言うまでもない。BBCがマネジメントを引き継いだ1927年からラジオの全国生放送が始まる。この会場は41年にドイツ軍の爆撃で破壊されてしまった。

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