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【話の肖像画】エール大卒の落語家・立川志の春(5)初めて見る人に届けたい

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【話の肖像画】
エール大卒の落語家・立川志の春(5)初めて見る人に届けたい

 〈英語の落語だけに限らず、新作落語の創作にも余念がない〉

 二つ目に昇進して、前座のときに比べて時間もできたので、古典落語の稽古をしたり、新しいネタ作りにも挑戦したりしています。新作落語では自分が感じた小さな違和感から作り始めることがわりと多いんですよね。

 たとえば「お父さんの約束」という新作は、携帯電話をモチーフに、待ち合わせ時間をめぐるお父さんと娘さんの物語なんですが、「携帯電話が登場し、メールで簡単に『5分遅れます』とかやり取りできるようにはなったけれども、では一体、約束って何だろう」と違和感を覚えたことがスタート地点でした。

 SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のフェイスブックにまつわる新作も作りました。フェイスブックでは、たとえば「誰かの誕生日です」みたいな通知が来て、それにみんなが「お誕生日おめでとう」とか寄せるんだけれど、いや、ちょっと待てよと。お誕生日って通知で知るのじゃなくって、「あいつが思いだしてくれたんだ」ということがうれしいんじゃないのかな、と。そこから一つ一つの言葉に込められている「真心」って何だろうというテーマの噺(はなし)ができました。

 〈新作づくりに加え、落語を全く知らなかった人たちに向け、落語を聴きにいく機会を増やすことにも心を砕いている〉

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