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ボーカロイドの歌声にPC駆使した「ハイパー文楽」短編映画ヒット 日本の最先端技術と伝統芸能が融合

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ボーカロイドの歌声にPC駆使した「ハイパー文楽」短編映画ヒット 日本の最先端技術と伝統芸能が融合

映画「ボーカロイドオペラ葵上with文楽人形」では、iPhoneを使いこなす文楽人形が登場する(c)2014 opera-aoi

 ボーカロイドと文楽の出合いは昨年6月。静岡で開催された世界ボーカロイド大会に文楽人形遣いの吉田幸(こう)助(すけ)さん(48)が招かれ、初音ミクの有名曲「メルト」に合わせて人形の舞を披露したところ評判になった。居合わせた作詞・作曲家の田廻(たまわり)弘志さん(42)の心が動き、後日、個人的に作曲していた「葵上」がテーマの楽曲で、映画製作への協力を依頼。両者の顔合わせが実現した。

 加納監督と田廻さんは固定観念にとらわれず、現代オペラとして演出。「人形が人形に萌(も)える部分を大切に、見たことのない世界を作りたかった」と話す。

 異色の組み合わせに見えるが、デジタルハリウッド大学の福岡俊弘教授は「人ならざるものを人として命を宿らせ動かす、という初音ミクに通じる原点が文楽にはあるのではないか」と共通点を指摘している。

 初演は終了、追加上映は9月20~26日、下北沢「トリウッド」。

 (飯塚友子)

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