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【シネマティックな人々】地方から全国へ、産直映画の情熱を伝える「野のなななのか」を配給する山崎輝道さん

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【シネマティックな人々】
地方から全国へ、産直映画の情熱を伝える「野のなななのか」を配給する山崎輝道さん

 地方で映画を製作することはあっても、全国に配給するのがローカル企業というのは珍しい。5月10日から北海道で先行公開される「野のなななのか」(大林宣彦監督)を配給するTMエンタテインメントは、大分市に本社を置く映像関連会社だ。配給を手がけるのは2作目だが、山崎輝道代表(45)は「大分にいるからこそ、全国の地方の人たちと共鳴できる」と話す。(藤井克郎)

 「野のなななのか」は、実は大分を舞台にした映画ではない。それどころか、ほぼすべてが北海道芦別市で撮影された芦別のふるさと映画だ。92歳で他界した元病院長の光男(品川徹)の葬儀に親族や関係者が集まる中、謎の女、信子(常盤貴子)によって光男の過去が次第に明らかになっていくという展開で、死者が生と死の間をさまよう「七七日(なななのか)=四十九日」をテーマに、芦別の風景や風土がふんだんに登場。2時間51分の上映中、絶え間なく流れる音楽とともに壮大な大林ワールドが紡がれる。

 もともと平成5年から開かれている「星の降る里芦別映画学校」の校長を、第1回から大林監督が引き受けているのが縁で作られたが、配給を請け負うことになった山崎さんも監督との縁は深い。12年に大分県で全国植樹祭が開催された際、地元の広告会社の社員としてプロデュースを手がけることになった山崎さんが総合演出をお願いしたのが、大林監督だった。

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