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アニメ「あの花」の聖地 秩父市 劇場版公開で「巡礼」ブーム再燃?

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アニメ「あの花」の聖地 秩父市 劇場版公開で「巡礼」ブーム再燃?

 その舞台となっているのが秩父市で、名所旧跡だけでなく、商店街の看板や路地裏の風景までリアルに描かれている。秩父市観光課のアニメ担当、中島学さん(41)によると、すでに放送前の時点でアニメファンが橋の画像から秩父市だと割り出し、街を訪れていたという。「当初はそれほど期待していなかったのですが、夏休みになるとカメラを持った若者が町中を歩いていた。とにかく雰囲気が変わりました」と中島さん。市の試算では、半年間で8万人の「あの花」ファンが訪れ、その経済効果は3億2千万円に上る。

 実は制作したアニプレックスの斎藤俊輔プロデューサー(29)は、ある程度の反響は予想していた。「実舞台を設定する以上、聖地巡礼というのはあるだろうなと思っていた。第1話を見たとき、訴える感情がほかのアニメとは明らかに違っていた。でもこれほどとは思っていませんでした」と振り返る。

 アニメファン以外にも幅広い層の心をつかみ、普通なら男性が9割を占めるところ、秩父の巡礼は女性が3割もいるという。礼儀正しい人ばかりで、トラブルが一切ないだけでなく、地元と共同でグッズ販売の会社を始めた人もいる。

 劇場版の全国公開に先立ち、24日に秩父神社で野外先行上映を含むイベントを開くが、定員350人のところ、4300人を超す応募があった。中島さんは「夏休みが終わる9月以降も若い人でにぎやかになってくれたらうれしい。こうして秩父を訪れた人が、次はアニメと離れてまた観光に来てくれたらと思います」と期待していた。

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