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三井物産がバルト海LNG事業に参画へ 露国営ガス会社と覚書

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三井物産がバルト海LNG事業に参画へ 露国営ガス会社と覚書

三井物産の安永竜夫社長(桐山弘太撮影) 三井物産の安永竜夫社長(桐山弘太撮影)

 ロシア国営ガス会社ガスプロムがバルト海沿岸で計画する液化天然ガス(LNG)事業について、三井物産が参画を検討していることが10日、分かった。政府が進める医療や都市開発、エネルギーなど8項目の経済協力の一環。訪露中の安倍晋三首相が参加する「東方経済フォーラム」(ウラジオストク)で、三井物産はガスプロム子会社と事業化調査の覚書を交わす。世界で需要が拡大するLNG調達先の多様化と販路開拓が狙いで、国際協力銀行(JBIC)も金融支援を検討する。

 ガスプロム主導の「バルチックLNG」プロジェクトは、バルト海に面したロシア第2の都市、サンクトペテルブルク近郊のウストルガ港に年産約1千万トンのLNGプラントを2023年以降に建設し、国内で集めたガスの液化事業を受託して輸出する事業。

 昨年、英・オランダの資源大手ロイヤル・ダッチ・シェルがガスプロムと事業化調査で合意。三井物産はここに参画し、液化事業の技術協力や販売先を開拓する。他商社も参加を検討しており、日本連合になる可能性もある。

 ロシア側は従来、バルト海の海底パイプラインを活用し欧州向けにガスを輸出していたが、LNG化で輸出量を増やせる。三井物産は欧州や中東、南西アジア向けに幅広く販売先を開拓する。

 世界のLNG需要は、中国やインド、南西アジアを中心に需要が急拡大、23年以降の需給逼迫(ひっぱく)が見込まれる中、埋蔵量が多く、距離的に近いロシアは日本にとっては4位の重要なLNG調達先だ。

 三井物産や三菱商事、ガスプロムは、極東サハリン州沖のLNG開発事業「サハリン2」の拡張を計画。他にもロシア側はガス大手ノバテクが計画する北極圏LNG開発事業「ヤマル2」への日本企業の参加を呼びかけ、極東カムチャッツカ半島にLNG船の積み替え基地を建設する計画には丸紅や商船三井が参加表明している。

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