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クロマグロ漁獲増枠へ議論 福岡で国際会議開幕

開幕した中西部太平洋まぐろ類委員会の北小委員会=4日午前、福岡市 開幕した中西部太平洋まぐろ類委員会の北小委員会=4日午前、福岡市

 日本近海を含む北太平洋海域のクロマグロの資源管理などについて話し合う中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)の北小委員会が4日、福岡市で開幕した。日本が提案した漁獲上限の15%引き上げを中心に、7日までの日程で議論する。

 日本は大型魚(30キロ以上)と小型魚(30キロ未満)の両方の漁獲枠について15%拡大するほか、漁獲量が上限に達しなかった場合に上限の5%分を翌年に繰り越す仕組みの導入を提案している。

 WCPFCに科学的な情報を提供する国際科学機関の推計によると、2016年の親魚資源量は約2万1千トンで、10年の約1万2千トンを底に緩やかに回復。今の規制措置を続ければ、24年には回復目標の約4万3千トンを達成する確率は98%に達する。

 日本はこの資源評価結果を根拠に、昨年12月のWCPFC年次会合で合意された漁獲上限拡大の検討が可能になったと主張する。ただ、「他の加盟国・地域から『資源量は今も回復途上にある』と反論が出る可能性がある」(交渉筋)。実際、親魚資源量はピークだった1961年の16万8千トンから見れば大幅にダウンしたままだ。

 日本は漁獲上限を引き上げる方向で議論を主導し、増加の割合や条件などで落としどころを探る考えだ。斎藤健農林水産相は4日の閣議後記者会見で「漁獲上限の増加を目指して関係国・地域と粘り強く交渉していきたい」と話した。

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