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厚労省の労働データ、異常値966件 加藤厚労相「謙虚に反省しなくては…」 野党は働き方改革法案の撤回を要求

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厚労省の労働データ、異常値966件 加藤厚労相「謙虚に反省しなくては…」 野党は働き方改革法案の撤回を要求

衆院厚生労働委員会で答弁を行う加藤勝信厚生労働相=15日午前、国会・第16委員室(春名中撮影) 衆院厚生労働委員会で答弁を行う加藤勝信厚生労働相=15日午前、国会・第16委員室(春名中撮影)

 厚生労働省は15日、裁量労働制に関する調査で異常値が相次いで見つかった問題で、データを精査した結果を衆院厚労委員会理事会に示した。裁量制と比較した一般労働者についても966事業所の調査で異常値が確認され、裁量制で異常値のあった事業所などと合わせて全体の約2割に上った。加藤勝信厚労相は委員会で「謙虚に反省しなくてはならない」と陳謝した。

 問題となっているのは「平成25年度労働時間等総合実態調査」。安倍晋三首相が今年1月に国会で「裁量制で働く人の方が一般労働者よりも労働時間が短いとのデータがある」と答弁したが、異常値が見つかり働き方改革関連法案から裁量制の対象拡大を削除する事態に追い込まれた。

 厚労省は裁量制のデータを撤回したが、新たに一般労働者の調査でも1日の時間外労働が24時間を超えるなどの異常が見つかった。厚労省は当初、平均的な1日の労働時間は裁量制で9時間16分、一般労働者で9時間37分としていた。異常値があった事業所を除いて再計算すると、一般労働者は9時間33分になるという。

 立憲民主党など野党6党派は「データに信憑(しんぴょう)性がなく、審議の前提が崩れている」などとして反発。働き方法案を労働政策審議会に差し戻すよう求めている。これに対し、加藤氏は「時間外労働時間などに大きな変化があるものではない」と調査の有効性を強調。野党が求める高度プロフェッショナル制度の法案からの削除も否定した。

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