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武田薬品のシャイアー買収、生き残りかけた規模拡大の一手

武田薬品工業東京本社=20日、東京・日本橋 武田薬品工業東京本社=20日、東京・日本橋

 国内製薬最大手の武田薬品工業が、時価総額で自社を1兆円超上回るアイルランド製薬大手シャイアーの買収を急ぐのは、規模の拡大を進めなければ世界的な製薬企業としては生き残れないとの強い危機感があるからだ。

 製薬業界は国際的に1兆円を超える大型買収が相次ぐなど、M&A(企業の合併・買収)が当たり前となっている。製薬各社にとって収益の柱は新薬だが、特許が切れれば後発医薬品が他社から発売され、一気に収益基盤を失う。生き残りには、次々に新薬の権利を確保しなくてはならない。

 もちろん、自社の研究開発による新薬が基本だが、多大な費用や高度なノウハウが必要となる。新薬の権利を確実に取得するためには、開発済み医薬品の権利を持つ製薬企業を取り込むM&A戦略も欠かせない。

 しかし、それを可能にするのは、規模の大きさや強い財務体質だ。逆に言えば、M&Aが頻繁になる中で、買収を仕掛けることができなければ、海外の大手に仕掛けられ、のみ込まれることを意味する。

 昨年、国内3位の第一三共に英大手アストラゼネカが買収提案するなど、日本では大手とはいえども、世界の中ではM&Aで取り込まれる対象だ。ある国内製薬大手首脳は、「常に買収を仕掛けられる恐怖を感じる」と話す。

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