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【2018春闘】電機「横並び」岐路 業績格差で交渉に重し、賃金と働き方、トータルで報いる

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【2018春闘】
電機「横並び」岐路 業績格差で交渉に重し、賃金と働き方、トータルで報いる

 各社がこぞって働き方改革に取り組むのは、電機業界の世界的な競争が厳しさを増す中、多様な人材が活躍できる環境の整備が生き残りを左右するというのが共通認識だからだ。だが、電機大手の今春闘に対しては、好業績企業がもっとベアへの配分を増やすべきだとの声も根強かった。

 電機大手は労組が経営側から同一の回答を引き出すよう目指す「統一闘争」を展開。今年は経営危機を脱した東芝とシャープが復帰して6年ぶりに主要労組の足並みがそろった。ベア交渉では前年水準を上回ることが早々に固まり、労組側は1500円からの上積みを目指していた。

 しかし電機大手の業績にはばらつきがある。日立や三菱電機が30年3月期の連結営業利益で過去最高益を見込む一方、NECなどは業績回復が遅れている。業績が厳しい一部の企業は「うちは1500円も難しい」(幹部)と譲らず、ベア1500円からの上積みは実現しなかった。

 電機連合の野中孝泰中央執行委員長は東芝、シャープが復帰した統一闘争について「非常に強い交渉力の背景になった」と語る。だが、各社の業績や業容の違いが鮮明になる中、賃金相場形成の一翼を担う電機の春闘のあり方に課題も残った。(万福博之)

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