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わたらせ渓谷鉄道を5カ年で支援 世界遺産・日光から誘客図る 群馬

満開のサクラとハナモモの中を走る、わたらせ渓谷鉄道の列車。慢性的な赤字から脱却できるか=平成26年4月、みどり市東町 満開のサクラとハナモモの中を走る、わたらせ渓谷鉄道の列車。慢性的な赤字から脱却できるか=平成26年4月、みどり市東町

 5カ年計画は30年度新規事業「交通まちづくり戦略」に基づくもの。桐生-大間々駅間では駅前整備に重点を置き、観光客が大半を占める大間々-間藤駅間は観光に特化したソフト面での施策を実行する。

 日光市には毎年、安定して約1千万人の観光客が訪れる。須藤県議は、同じく世界遺産の富岡製糸場(富岡市)と連携する広域観光も念頭に、「(全体の1割に当たる)100万人が日光市から群馬県内に入ってくる際に利用すれば、現在の乗降客数の約3倍にもなる」と述べた。

 ただ、間藤駅から「日光の社寺」周辺までの約20キロを結ぶ公共交通機関は路線バスしかない。このため、わ鉄は来年3月に開業30年を迎えるのを見据え、記念事業として貸し切りバスを利用したツアーを4~6月に相次いで実施する。

 県の支援も受けて計画されたもので、神戸(ごうど)駅周辺に咲く、さわやかなピンクのハナモモとソメイヨシノの「競演」が楽しめる恒例の「花桃まつり」が開かれる4月7、8日に予定される「春の花祭りフリープラン」(大人1850円、小学生930円)では、片道の貸し切りバスと、列車を1日乗り放題の「フリーきっぷ」を利用し、両県を横断できる。

 県の担当者は「なんとしても、わ鉄を利用してもらい、日光から県内への誘客につなげたい」としている。

 ■わたらせ渓谷鉄道 JR両毛線桐生駅から間藤駅(栃木県)に至る計17駅(無人12駅)、延長44・1キロの路線。前身は、銅山の銅を運ぶ鉄道として大正3年に全線開通した旧国鉄足尾線。国鉄再建法により、群馬県などが出資する第三セクター鉄道に転換し、平成元年に再スタート。鉄道事業のほか旅行業、浴場業(水沼駅温泉センター「せせらぎの湯」)、飲食店業(神戸駅構内のレストラン「清流」)などの事業を展開している。

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