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【仮想通貨まるわかり〈5〉】中央集権から分散へ ブロックチェーンの可能性

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【仮想通貨まるわかり〈5〉】
中央集権から分散へ ブロックチェーンの可能性

 仮想通貨の根幹を支えているのがブロックチェーンという新しい技術だ。取引の記録である「台帳」を、複数のコンピューターで共有し相互確認する仕組みで、「分散型台帳」とも呼ばれている。過去の取引までさかのぼって確認することも可能で、透明性を高くして不正が起きにくくしている。

 取引を混乱なく行う上で、“証拠”ともいえる台帳を正確に管理することは重要な作業だ。法定通貨では銀行などが顧客の情報を集約し巨大サーバーを使って管理しており、「分散型」に対して「中央集権型」といわれている。

 分散型の最大のメリットは、巨大サーバーを持たなくてよい点だ。維持管理する莫(ばく)大(だい)なコストが不要になるため、送金手数料などを安く抑えることが可能となる。セキュリティー面でも中央集権型だと巨大サーバーが壊れればデータが消失するが、分散型だと複数のコンピューターが同じ台帳を共有しているため、消失リスクがほとんどないとされる。サーバーのメンテナンスのためにサービスを停止する必要もなくなる。

 ブロックチェーンは仮想通貨だけでなく、貿易取引で契約書を交わしたり、製品の製造工程の追跡に活用したりするなど、多様な分野での応用も期待されている。経済産業省も国内の市場規模は67兆円に膨らむ可能性があると注目しているが、まだ未成熟な部分も多く、個人情報保護の仕組みやデータ処理速度の向上といった課題もある。

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