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【モノづくり激震~信頼回復の壁~(上)】神鋼改革いばらの道 統制力不足、収益偏重…根深く

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【モノづくり激震~信頼回復の壁~(上)】
神鋼改革いばらの道 統制力不足、収益偏重…根深く

記者会見で頭を下げる神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長(手前)=6日午後、東京都中央区(松本健吾撮影) 記者会見で頭を下げる神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長(手前)=6日午後、東京都中央区(松本健吾撮影)

 一方、事業部門同士の連携がなく、情報共有も不完全な「縦割り」組織の弊害を痛感。28年4月に会長を兼ね、自身に権限を集中させて組織の壁を取り払いながら、この年にグループ会社で発覚した不正を受けて現場との対話を増やした。そうした姿勢を評価する社員は多く、「不正に関与したわけでなく、やっていることは間違っていなかった。辞任は残念だ」と同情する声も聞かれる。

 ただ、大規模な不正を見抜けなかった上、過去に発覚した不正を対症療法で済ませてきた点で、経営陣の責任は重い。

 昨年10月に不正を公表した際、川崎氏は自ら記者会見に姿を現さず、経済産業省の怒りを買った。鉄鋼製品の不正は「ない」と言い切った直後に公表したことも、批判を浴びた。

 一度は浮上した業績は、28年3月期から2年連続で赤字に転落。今期は黒字に転換する見通しとはいえ、成長軌道にはほど遠いのが現状だ。不正の対応に追われたこの半年は、投資などの重要な経営判断もできていない。

 東京本社と神戸本社の社長室には、カエルの置物が置かれている。会社を変える(カエル)との決意を忘れないためだが、結局は実らなかった。

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