産経ニュース

3メガ銀労組 2年ぶりベア見送りで足並み 超低金利が長期化、預金者心理も忖度

ニュース 経済

記事詳細

更新


3メガ銀労組 2年ぶりベア見送りで足並み 超低金利が長期化、預金者心理も忖度

 一方、本業の苦戦とは裏腹にグループ連結では業績が上向きだ。3メガ銀では三菱UFJと三井住友が株高や海外事業の好調を追い風に29年4~12月期決算で最終増益を確保。シャープなど大手企業の経営再建が進み、取引先企業の倒産に備えた貸し倒れ引当金の戻し入れ益が増加傾向にあり、三菱UFJは30年3月期通期の連結最終利益で1兆円の大台突破を射程に捉える。

 今春闘ではデフレ脱却を確実にするため安倍晋三首相が経済界に要請した3%賃上げの実現が最大の焦点だ。大手企業が賃上げに前向きな中、早々にベア見送り方針を固めた3メガ銀に今後風当たりが強まる可能性がある。

 とはいえ、3メガ銀はいずれも日銀のマイナス金利政策導入後に普通預金の金利を0・001%まで引き下げており、預金者への利息を減らしながらベアを実施すれば批判を浴びかねない。収益基盤を維持するため今後は個人向け預金口座を対象に「口座維持手数料」導入に向けた検討も進むとみられ、政権より預金者の心情を“忖度(そんたく)”せざるを得ない事情がある。

「ニュース」のランキング