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根強い「円買い圧力」 一時106円台前半 麻生太郎氏発言も材料視

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根強い「円買い圧力」 一時106円台前半 麻生太郎氏発言も材料視

衆院予算委員会で答弁する麻生太郎副総理兼財務相=15日午前、国会(斎藤良雄撮影) 衆院予算委員会で答弁する麻生太郎副総理兼財務相=15日午前、国会(斎藤良雄撮影)

 15日の外国為替市場で円相場は一時1ドル=106円台前半まで上昇し、1ドル=107円を割り込んだ前日よりも一段と円高ドル安が進行した。平成28年11月以来約1年3カ月ぶりの高値水準。急落が続いた米国株が14日まで4営業日続伸するなど、一時強まったリスク回避ムードは和らぎつつあるが、対ドルでの円買い圧力は根強く、ちぐはぐな相場展開となっている。

 米利上げペースを占う上で注目された14日発表の1月米消費者物価指数は市場予想を上回り、米長期金利は一時2.92%と約4年1カ月ぶりの水準に上昇。一方、同時発表の1月米小売売上高は低調で、円買いドル売りが優勢となった。

 15日は、麻生太郎財務相が衆院予算委員会で、足元の円相場について「特別に介入しなければならないほど急激な円高でもない」と述べたことも材料視。円高ドル安の一因とされた。

 一方、先週に2度の前日比1千ドル超の急落を喫した米ダウ工業株30種平均は14日まで4営業日続伸。この間の上げ幅は1033ドルとなった。また、通称「恐怖指数」と呼ばれる米国のVIX指数は14日、不安心理の強さの目安とされる20を8営業日ぶりに下回った。日経平均株価も15日は4営業日ぶりに反発、上げ幅は一時424円に達した。

 市場心理が落ち着きつつある中、円相場は14日に対ドルで昨年の最高値にあたる1ドル=107円32銭を突破したこともあり、足元では円高ドル安のトレンドが明確になってきている。

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