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【河崎真澄の緯度経度】スマホ、監視カメラ…中国は今、ジョージ・オーウェルの「1984年」の世界

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【河崎真澄の緯度経度】
スマホ、監視カメラ…中国は今、ジョージ・オーウェルの「1984年」の世界

現金やクレジットカードには対応せず、アリババの「支付宝(アリペイ)」を使って個人情報を登録した会員だけがスマホで決済できるしくみの上海市内の格安大型スーパーマーケット「盒馬鮮生」で、係員からセルフサービス会計の説明を受ける買い物客(河崎真澄撮影) 現金やクレジットカードには対応せず、アリババの「支付宝(アリペイ)」を使って個人情報を登録した会員だけがスマホで決済できるしくみの上海市内の格安大型スーパーマーケット「盒馬鮮生」で、係員からセルフサービス会計の説明を受ける買い物客(河崎真澄撮影)

 中国で日常生活のあらゆるシーンから現金を使う支払いが消える「キャッシュレス化」が猛烈な勢いで進行している。銀行口座に直結したスマホが主役だ。

 アリババが運営する「支付宝(アリペイ)」など複数のサービスに延べ12億人が登録。決済額は2016年に約35兆元(約610兆円)、17年は倍増した。

 驚異のスピードと決済規模だが、アリペイに付加された機能の「芝麻信用(セサミ・クレジット)」には別の意味で驚かされる。

 1年近くアリペイを使った記者(河崎)の個人評価は「617点」だった。

 950点満点の5段階評価で「極好」と「優秀」に次ぐ「良好」だ。小学校の通信簿なら「3」。買い物や公共料金の支払いなどに問題はなく、2と1にあたる「中等」「較差」は免れた。ただ、不動産や自家用車の所有など資産状況、交友範囲に富裕層がいるかなどまで評価されるため、点数はいまひとつだった。

 点数が高いと消費者金融から無担保で借り入れができるほか、ネットで公開すれば“称賛”を浴びることもでき、メンツが立つ。だが支払い滞納で点数が下がると、鉄道のチケット購入が制限されるなど、生活に支障が生じるしくみだ。

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