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手書き文字、個性残してきれいに代筆 明大チーム「平均文字」技術を開発

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手書き文字、個性残してきれいに代筆 明大チーム「平均文字」技術を開発

「平均文字」で手書きをきれいに 「平均文字」で手書きをきれいに

 自分の字を基に、きれいな手書き文字を機械が代筆してくれる技術を明治大の研究チームが開発した。標準的な筆跡に近づけることで個性を失わずにきれいな字になり、読み手の好感度も上がる。手紙や履歴書、小論文など幅広い用途で使えそうだ。

 チームは筆跡を数式に変換する新たな手法を考案。実験で10人が同じひらがなを書き、筆跡の特徴を平均化した「平均文字」を作って比較したところ、ほぼ全員が平均文字が最もきれいだと感じた。癖が弱まるためとみられる。

 同じ手法で自分の字と活字を融合して平均文字を作り、手紙を書く実験を行った。その結果、それぞれの字で書く場合と比べ手紙を送りたい気持ちが高まり、受け取った側もよりうれしく感じることが分かった。

 平均文字は描画装置やパソコン、入力装置があれば作製でき、費用は最低で計10万円程度で済むという。

 字が下手な人が手書きの履歴書などを提出する際に威力を発揮しそうだ。同大の中村聡史准教授は「就職活動で苦闘する学生のために何とかできないかと思って開発した」と話す。

 ただ、機械が代筆することで新たな問題が生じる恐れもある。中村准教授は「署名の証拠能力が薄れ、法律を変えなくてはならないかもしれない。手書きとは何かを問い直す必要がありそうだ」と話している。

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