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【河崎真澄のチャイナウォッチ】中国「キャッシュレス社会」の光と闇 焼き芋屋も「ヌード担保融資」もスマホ決済

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【河崎真澄のチャイナウォッチ】
中国「キャッシュレス社会」の光と闇 焼き芋屋も「ヌード担保融資」もスマホ決済

上海市内のバス停脇でキャッシュレス支払い用に2種類のQRコードを掲げた焼き芋の屋台。左側の青は「支付宝(アリペイ)」、右側の緑は「微信支付(WeChatペイ)」。客は銀行口座に直結したスマホのアカウントから、どちらかの支払い方法で屋台の女性の個人のアカウントにネット上で送金し、焼き芋代を払う。大きさにもよるが焼き芋は1個10元(約170円)ほど。味も悪くない。売り子の女性によるとQRコード読み取りで買う客が全体の8割くらい。現金を受け取ったり、おつりを渡したりするのは面倒になってきたという(河崎真澄撮影) 上海市内のバス停脇でキャッシュレス支払い用に2種類のQRコードを掲げた焼き芋の屋台。左側の青は「支付宝(アリペイ)」、右側の緑は「微信支付(WeChatペイ)」。客は銀行口座に直結したスマホのアカウントから、どちらかの支払い方法で屋台の女性の個人のアカウントにネット上で送金し、焼き芋代を払う。大きさにもよるが焼き芋は1個10元(約170円)ほど。味も悪くない。売り子の女性によるとQRコード読み取りで買う客が全体の8割くらい。現金を受け取ったり、おつりを渡したりするのは面倒になってきたという(河崎真澄撮影)

 中国でスマホを使った代金の支払いサービスが爆発的に広がっている。スーパーやファストフード店、シェア自転車やタクシーから、果ては焼き芋の屋台まで「現金お断り」に転じ始めた。ネット金融への規制がゼロに近かった中国で、IT企業が革新的な発想で決済システムを作り上げ、人民が熱狂的に受け入れた結果だ。ただ、中国国内に銀行口座のない外国人は対象外。中国人でもスマホのない高齢者や農民が“支払い難民”になった。決済機能を悪用した事件も頻発。キャッシュレス社会の光と影が浮かび上がる。

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 「お客さんの8割くらいはスマホ払いね。現金を受け取っておつりを渡すより簡単よ。仕事が終わってから、山のような1元コインや5元札を数えるのはもう面倒だわ」。上海市内のバス停脇で焼き芋を売っていた女性は、屋台に自分の口座を示すQRコードを掲げ、客にスマホでの支払いを求めていた。

 大きいもので1個10元(約170)円ほどの焼き芋。冬の風物詩だが、中国では屋台までがキャッシュレス化される時代になった。正式な営業許可をもっていなくても、納税義務を果たしていなくても、自分の口座を示すQRコード(スマホ決済用の2次元マーク)さえ屋台に掲げれば代金を受け取れる。

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