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【アメリカを読む】米韓FTA「破棄」は脅しではない トランプ大統領の本気度と交渉術

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【アメリカを読む】
米韓FTA「破棄」は脅しではない トランプ大統領の本気度と交渉術

7日、ソウルでの共同記者会見で握手するトランプ米大統領(左)と韓国の文在寅大統領(ロイター) 7日、ソウルでの共同記者会見で握手するトランプ米大統領(左)と韓国の文在寅大統領(ロイター)

ナバロ氏の“亡霊”

 強硬派の背後には、中国やNAFTA、対韓FTAを批判し、今春まで大統領に通商政策を助言する国家通商会議(NTC)を委員長として取り仕切ったピーター・ナバロ米カリフォルニア大教授がいるという。

 中国製品に高関税を課す政策を打ち出したナバロ氏は、政権内の権力闘争で穏健派グループに敗れ、存在感を失っているとの見方が一般的。今春にNTCを改組され、コーン氏をトップとするNECの指揮系統のもとに置かれた。

 ただ、複数の米メディアは、ナバロ氏が今もライトハイザー氏やロス氏に助言するなど共同歩調をとっていると伝えている。ニューヨーク・タイムズは関係者の話として、今回のトランプ氏のアジア歴訪前のホワイトハウス高官による会議に、ナバロ氏が出席したといい、一定の発言権を保っているという。

 ナバロ氏は米韓FTAの発効後、米国の対韓貿易赤字が倍増し、自動車産業の雇用が喪失したと主張。韓国に矛先を向ける先頭に立ってきた人物だ。トランプ氏のアジア歴訪にはライトハイザー氏が同行しており、強硬派グループによる対アジア通商外交への影響力は無視できない。

 一方のコーン氏は、バージニア州シャーロッツビルで白人至上主義団体などと反対グループが衝突した事件で、トランプ氏の対応を批判し、トランプ氏の反感を買った。一時は辞任の観測も浮上し、今も大統領にはコーン氏にわだかまりを抱いているとの見方が根強い。

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