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【モノづくり激震 不正の構図(上)】神鋼、企業統治機能せず 誤った自信で常態化

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【モノづくり激震 不正の構図(上)】
神鋼、企業統治機能せず 誤った自信で常態化

神戸製鋼所の大安工場(三重県いなべ市) 神戸製鋼所の大安工場(三重県いなべ市)

 神戸製鋼は、「複合経営」と呼ぶ独自の多角化を早くから進め、鉄鋼や建設機械、アルミ・銅など多くの部門を傘下に抱える。各部門の独立性は高い。製品や仕事内容が違いすぎるため、現場の社員が部門を超えて異動することはまずなく、多くが入社時に配属された工場でそのまま会社人生を終える。このことは、職人を育み、技術を伝承する上では役立ってきた。

 もっとも今回はそれが裏目に出た。改竄しても長年の経験で安全と分かっているから大丈夫-。そんな現場の「誤った自信」(幹部)が不正につながった。

 ある競合他社の幹部は、今回の不正を耳にしたとき意外な感じがしたという。昨年のJIS違反があったとはいえ、社員の印象は「公務員気質でとてもまじめ」。しかし、そうした社風もマイナスに働いた可能性がある。

 メーカーにとって納期は絶対だ。性能を満たせなければ供給責任を果たせない上、不良品の少なさを示す歩留まりが悪化して利益も減る。

 しかも、神戸製鋼のアルミ・銅事業はここ数年こそコンスタントに100億円以上の利益を稼ぎ出しているものの、それ以前はなかなか芽が出なかった。「まじめ」な現場が、納期や収益の重圧を強く感じていた可能性は否めない。

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