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【神戸製鋼データ改竄】今期業績予想「未定」 「格下げ」で市場からの資金調達困難も

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【神戸製鋼データ改竄】
今期業績予想「未定」 「格下げ」で市場からの資金調達困難も

神戸製鋼所神戸本社=神戸市中央区(沢野貴信撮影) 神戸製鋼所神戸本社=神戸市中央区(沢野貴信撮影)

 アルミ製品などの性能データ改竄問題を受けて、神戸製鋼所の業績悪化懸念が強まっている。不正の経営への影響が見極めづらい中、同社は30日の中間決算発表に合わせて平成30年3月期の通期業績予想を撤回し、「未定」とすることを検討。一部顧客が他社に発注先を変更するなど、ビジネスへの影響も徐々に出始めている。(井田通人)

 神戸製鋼は30年3月期に3期ぶりとなる350億円の最終黒字浮上を予想している。上期は鉄鋼事業が好調に推移。問題製品の売り上げに占める割合も4%と低いことから、今期業績への不正の影響はそう大きくないとの見方が強い。

 もっとも、梅原尚人副社長は「(他社に発注先を替える)転注が全くないかというと、それはある」と一定の影響を認め、競合のアルミ大手も「顧客から代わりに作れるか打診が来ている」と話す。問題製品の出荷先は約500社。既に数社から点検や部品交換にかかった費用を請求されており、今期業績が従来予想通り着地したとしても、先行きの影響は避けられそうにない。

 信用が低下する中、資金調達にも暗雲が漂う。格付け機関の日本格付研究所(JCR)は17日、神戸製鋼の長期発行体格付けを債務履行の確実性が高いとされる「A」から格下げする方向で見直すと発表した。BNPパリバ証券の中空麻奈チーフクレジットアナリストは「収益影響が大きくないとはっきりしない限り格下げになるだろう」と予測する。

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