産経ニュース

神鋼、日産…不祥事に歯止めがかからない 再発防止策を徹底直後に不正露見 「係長と課長のコミュニケーションギャップ」?

ニュース 経済

記事詳細

更新


神鋼、日産…不祥事に歯止めがかからない 再発防止策を徹底直後に不正露見 「係長と課長のコミュニケーションギャップ」?

記者会見で謝罪する神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長=13日午後、東京都内のホテル 記者会見で謝罪する神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長=13日午後、東京都内のホテル

 一方、神戸製鋼の性能データ改竄問題では、製品が顧客と取り決めた仕様に満たない場合、了解を得た上で引き取ってもらう習慣「特別採用(トクサイ)」を一部で悪用していたことが判明。トクサイ自体は不正ではないものの、データを改竄して出荷した製品までそう称していた。

 国内の製造業は海外勢との厳しい国際競争にさらされている。一方で、製造の現場は効率化を名目にぎりぎりまで人員も絞り込まれている中、受注を獲得し、納期を達成するための強いプレッシャーがかかる。

 神戸製鋼は経営陣による不正の指示を否定。現場が納期厳守の重圧を過度に感じていた可能性は否めず、川崎博也会長兼社長も「ないとはいえない」と話す。日産の西川社長も、限られた人数で作業するよう現場に重圧がかかっていたのではないかとの問いに、「そうした土壌はあったのではないか」と認めた。

 日本製造業で低下しているのは品質やモラルだけではない。競争力低下もデータではっきり示されている。日本生産性本部によると、2000年に米国に次ぐ2位だった日本の製造業の労働生産性は11位まで転落。生産性を高めるモノのインターネット(IoT)ではドイツや米国に大きく立ち遅れている。

 危機的な状況に、日本の経営者は手をこまねいているようにしかみえない。経済同友会の小林喜光代表幹事は「日本の経営の劣化はきわめて重く受け止めている。他山の石として見直すことが必要」と警鐘を鳴らした。

このニュースの写真

  • 神鋼、日産…不祥事に歯止めがかからない 再発防止策を徹底直後に不正露見 「係長と課長のコミュニケーションギャップ」?

「ニュース」のランキング