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【歪みの代償 東芝半導体売却(中)】人材逃げ出す泥船 信頼崩壊で多難な前途

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【歪みの代償 東芝半導体売却(中)】
人材逃げ出す泥船 信頼崩壊で多難な前途

 「信頼回復、企業再生の道のりはかなり難しい。過去の記憶がハンディになり続ける」

 BNPパリバ証券の中空麻奈チーフクレジットアナリストはこう指摘し、「仮に上場を維持できても投資家らステークホルダー(利害関係者)の信頼を得られるかは別だ。回復に3~5年はかかる」とみる。

 東芝は社会インフラ事業で生き残りを図る青写真を描くが、中空氏はそれに加えて原発の廃炉ビジネスが再生への具体策になると主張。「原発は国内だけでなく世界中にもあり競合も多くない。1基当たりの額が小規模でも安定的に稼いでいける」と力説し、キャッシュフローの安定化が企業再生に欠かせないという。

 人材の確保、信頼の回復そして稼ぎ頭の半導体事業なき後のビジネスモデルの再構築。難題を抱える「新生東芝」はこれまで以上の強い求心力を持つトップでなければ率いることは到底できない。再出発は経営陣刷新から始めなければならない。

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