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【歪みの代償 東芝半導体売却(上)】“砂上の楼閣”日米連合、リーダー不在の寄り合い所帯

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【歪みの代償 東芝半導体売却(上)】
“砂上の楼閣”日米連合、リーダー不在の寄り合い所帯

会見中止を謝罪するベインキャピタルの杉本勇次日本代表=28日、東京都千代田区のパレスホテル(井田通人撮影) 会見中止を謝罪するベインキャピタルの杉本勇次日本代表=28日、東京都千代田区のパレスホテル(井田通人撮影)

 ただ、日米韓連合には牽引(けんいん)役が見当たらない。「利害関係者が多いので調整も難しい。世界では戦えない」。買収で米ウエスタンデジタル(WD)と組んで敗れた米投資ファンド、コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)の幹部は冷ややかに先行きを“予言”した。

WDと溝深く、共倒れ危機

 「あらゆる努力をしたのに、東芝が起こした行動を遺憾に思う」

 東芝メモリ買収で「日米連合」に加わった米ウエスタンデジタル(WD)は、東芝が「日米韓連合」への売却を発表した20日に厳しい声明を出した。日米韓連合にはライバルの韓国半導体大手SKハイニックスが加わる。WDは今年5月に国際仲裁裁判所に売却差し止めを申し立てたが、26日には売却手続きの一時停止を求める仮処分を申請すると発表し、さらなる対抗手段に打って出た。

 東芝と三重県四日市市の工場を共同運営するWDだが、両社の溝は深い。「ここまで関係は悪化しているのか…」。売却先決定前に四日市工場を訪れた産業革新機構の社員は絶句した。マネジャークラスの社員を集めてWDの印象を語ってもらうと、「嫌いなやつだけ集めたのではないか」というくらい、ことごとく拒絶反応を示した。

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