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東芝、WDへの「圧力」空振り 米裁判所が機密情報へのアクセス遮断を差し止める命令

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東芝、WDへの「圧力」空振り 米裁判所が機密情報へのアクセス遮断を差し止める命令

 東芝はWDにアクセス遮断などで長く係争できない状況をつくり、東芝メモリの売却差し止めを求める提訴の取り下げなど、妥協点を見いだす考えだった。だが、係争は泥沼化の様相を呈しているのが実情だ。

 WDは国際仲裁裁判所に売却中止で提訴したが、結論まで時間がかかるため、それまでの手続きを止める仮処分を米カリフォルニア州の上級裁に求めている。この提訴をめぐっては14日に最初の審問が実施され、早ければその日のうちに結論が出る。

 東芝は東芝メモリが日本の事業会社であり、米国裁判所に判断を下す権限がないと主張する。だが、11日に米裁判所が暫定命令を出したことを受け「管轄があると認められた」(早川吉尚立教大法学部教授)との見方もある。

 東芝は11日、仮に米裁判所でWDの主張が認められたとしても「売却手続きは進められる」と主要取引銀行に説明した。米裁判所の判断に不服であれば、別の裁判所に不服申し立てもできる。だが、米裁判所の裁定は仲裁裁で判断が出るまでの仮処分であることも踏まえると「覆らないとみられる」と早川教授は指摘する。そうなれば売却手続きが遅れ、目標とする来年3月までの売却が間に合わなくなる懸念がある。

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