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【通商新時代 EPA 日欧の選択(下)】卵、日本酒…車以外でも戦果 攻めの交渉 今後の指針に

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【通商新時代 EPA 日欧の選択(下)】
卵、日本酒…車以外でも戦果 攻めの交渉 今後の指針に

福島県産の日本酒を提供するブース=6日、パリ(共同) 福島県産の日本酒を提供するブース=6日、パリ(共同)

 日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)交渉が大詰めを迎えた6月29日、EU交渉団が根城にしていた東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京に、西川公也元農林水産相ら自民党対策本部の幹部が前触れもなく現れた。

 「こんなにおいしいものなのに、卵を使うから(欧州では)食べられない」

 ペトリチオーネ首席交渉官に桐箱入りの高級カステラを渡した西川氏は、そう指摘した。好き嫌いやアレルギーの話ではない。EUが検疫を理由に鶏卵や鶏肉、生乳とその加工品などの輸入を認めていないことに対する、強烈な皮肉だ。

 EUから日本への輸出は7割が無税なのに、日本からEUへの輸出は7割が有税-。こうした“不平等条約”はあまり知られていない。自由貿易の優等生を目指す日本が工業製品の関税を率先して撤廃してきたのに比べ、EUは関税や規制などさまざまな手段で巧みに域内市場を守ってきた。

 チーズ関税を中心に日本農業の「守り」ばかりが注目された日欧EPA。だが、欧州市場をいかにこじ開けるかが実は隠れたテーマだった。発効すればEU側は最終的に全関税品目の99%を撤廃する見通しだ。

 5月末、政府はEPA交渉とは別に鶏卵などの輸出解禁をEUへ要請した。今夏には衛生管理などの調査団が来日する予定で、秋以降の解禁を見込んでいる。

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