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シャープ、有機EL開発遅れ 韓国LG電子などが先行 V字回復に残る不安

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シャープ、有機EL開発遅れ 韓国LG電子などが先行 V字回復に残る不安

専用バスを降りてシャープの株主総会会場へと向かう株主ら=20日午前、堺市堺区(彦野公太朗撮影) 専用バスを降りてシャープの株主総会会場へと向かう株主ら=20日午前、堺市堺区(彦野公太朗撮影)

 シャープの株主総会では業績を回復軌道に乗せた戴社長の経営手腕を評価する声が相次いだ。鴻海出身の戴社長は東京証券取引所1部への復帰申請時期を明言し復活への自信をのぞかせた。株主の期待は膨らむ一方だが、次世代パネル「有機EL」の開発の遅れもあり、「V字回復」を実現できるかは不安も根強い。

 「一日でも長く経営を」。業績悪化への批判や経営陣に対する不満が目立った昨年の総会とは打って変わり、株主からは再建を主導する戴社長へのエールや称賛の声が多く寄せられた。そんな株主の期待に応えるように、戴社長も「来年には配当したい」と述べ、平成24年3月期末以来6年ぶりとなる復配を約束した。

 シャープは中期経営計画で、復活に向けた「成長路線への転換」を掲げた。超高精細な画質「8K」に対応した製品や「モノのインターネット(IoT)」などを柱に、32年3月期の連結売上高を29年3月期の約1・6倍となる3兆2500億円に引き上げる野心的な目標を明示した。

 ただ、主力の液晶事業は海外メーカーとの価格競争が激化。8Kや有機ELの収益化も見通せないのが現状だ。株主からも「8Kは本当に優位性があるのか」「韓国、中国メーカーの台頭で再び液晶パネルが供給過剰となり、液晶事業で苦しんだ過去と同じ失敗をするのではないか」と不安視する声が上がった。

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