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【ビジネス解読】中国の偏愛? トヨタがVWに勝てないワケ どうなる世界首位奪還

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中国の偏愛? トヨタがVWに勝てないワケ どうなる世界首位奪還

VWが発表した新型「ゴルフ」=5月25日、東京都内 VWが発表した新型「ゴルフ」=5月25日、東京都内

 中国政府は、外資に対し国内自動車メーカーとの合弁生産を2社までに規制。VWは大手の上海汽車と第一汽車、トヨタは第一汽車と広州汽車など、中国メーカーを育成するため、外資の勢力を管理する「2社規制」は厳格に適用されてきた。

 今回、VWに認められた江淮汽車との合弁はその規制をねじ曲げた外資初の3社目提携だ。しかも江淮汽車は李首相の出身地、安徽省のメーカーというからVWに肩入れする中国政府の偏愛ぶりが際立つ。中国政府は、その後、VWと江淮汽車の合弁を正当化するためか、「2社規制」を“後付けで”緩和。EVなどエコカー事業については3社目を認める措置を打ち出したが、3社目をどこに、どんなタイミングで認めていくか、規制の運用は政府のさじ加減次第だ。

 VWが、トヨタを押しのけて2016年に世界販売トップに立った原動力は、前年比19.4%増の約2340万台と、拡大が続く巨大な中国自動車市場でシェアトップを獲得していることにある。今年の中国市場は、小型車減税などの景気刺激対策で需要を先食いした反動もあり、大きく伸び率は鈍化しそうだが、それでも業界団体の中国汽車工業協会は5%の市場成長を見込んでいる。人気のスポーツ用多目的車(SUV)の強化などで、1~5月期に4.5%増の51万7100台と好調なトヨタに対し、VWはここまで前年割れとやや苦戦しているようだが、VWの勢力拡大に“お墨付き”を与えた中国政府の存在を考えればこのまま大きくつまずくとは思えない。実際、VWに3社目のEV合弁を認可したことは意味深長だ。

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