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【平成30年史 JRの歩んだ道編(2)】駅失い「町は地図から消えた」 国道費の5%で維持できるのに…

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【平成30年史 JRの歩んだ道編(2)】
駅失い「町は地図から消えた」 国道費の5%で維持できるのに…

廃線になった旧JR池北線川上駅ホームに立つ元国鉄マンの三浦成作さん。かつてはホームが3つあったという=3月18日、北海道陸別町(市岡豊大撮影) 廃線になった旧JR池北線川上駅ホームに立つ元国鉄マンの三浦成作さん。かつてはホームが3つあったという=3月18日、北海道陸別町(市岡豊大撮影)

 小旗を振って復活列車を見送った住民だが、16年前には苦い思いを味わった。

  ■  ■  ■ 

 「ここまで車で来とるんとちゃうやろな!」

 平成13年春。当時、西日本旅客鉄道労働組合(JR西労組)の中央執行委員長だった森正暁(72)のダミ声が広島市のホテルの一室に響いた。部屋には廃線に反対する沿線自治体の代表者が集まっていた。

 「日ごろから、車ばかり愛して、鉄道を否定しとるんやろ。これからは鉄道乗らなあかんで」

 冗談めかした口調だったが、出席者は図星を突かれたように黙った。

 森があえて強く語ったのは、車社会で暮らす住民の鉄道存続運動に甘さが感じられたからだ。

 「国鉄時代とは違う。ストライキで路線は残らない」。今回の一部復活も主要因は市域の拡大でしかない。だが、こうも思う。

 「乗ってもらえるなら、復活だってできる」

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 JRの30年は、災害との闘いでもあった。

 新潟県魚沼市と福島県会津若松市をつなぐ只(ただ)見(み)線の只見駅(同県只見町)では、1日3、4本の列車の出迎えと見送りに町民が集まる。全国的に珍しい「只見線にみんなで手をふろう条例」があるためだ。

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