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【平成30年史 JRの歩んだ道編(2)】駅失い「町は地図から消えた」 国道費の5%で維持できるのに…

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【平成30年史 JRの歩んだ道編(2)】
駅失い「町は地図から消えた」 国道費の5%で維持できるのに…

廃線になった旧JR池北線川上駅ホームに立つ元国鉄マンの三浦成作さん。かつてはホームが3つあったという=3月18日、北海道陸別町(市岡豊大撮影) 廃線になった旧JR池北線川上駅ホームに立つ元国鉄マンの三浦成作さん。かつてはホームが3つあったという=3月18日、北海道陸別町(市岡豊大撮影)

 JR北海道は昨年11月、全路線の半分に当たる計約1200キロを「単独では維持困難」と“ギブアップ宣言”をした。その基準はやはり輸送密度だ。

 国鉄時代から池北線の鉄道員で、陸別駅名誉駅長を務める三浦成作(92)は人さし指と親指で丸を作って言う。「どんなに廃線に反対したってダメなんだ。今はみんな、何よりもこれ(お金)なんだから」

 ふるさと銀河線の車両は、今も町内で動く状態で保存されている。地域おこしで地元商工会がアイデアをひねり出した「体験運転イベント」は年約4千人の鉄道ファンらでにぎわい、皮肉にも約1500万円の黒字化を果たした。

 鉄道とは何なのか-。民営化からの30年は、地域社会にその問いをより先鋭的に突きつける。

  ■  ■  ■ 

 今年3月4日の早朝、広島市の北に位置するJR可部線の「あき亀山駅」に暗いうちから鉄道ファンや住民らが列を作った。14年前に廃線になった同線の可部-あき亀山間(約1・6キロ)が復活し、その一番列車が出発するからだ。廃止路線が復活するのは、JR発足後初のことだ。

 「人生で二度とない経験ですから」と午前1時半から並んだ広島県東広島市の大学生、宮原孝輔を先頭に、地元住民ら約250人を乗せた一番列車は午前5時8分、ゆっくりと広島市街地へ向けて動き始めた。

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