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【平成30年史 JRの歩んだ道編(1)】国鉄時代、過酷な労使交渉 異動介入「断ると将来ないよ」

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【平成30年史 JRの歩んだ道編(1)】
国鉄時代、過酷な労使交渉 異動介入「断ると将来ないよ」

午前0時、JRが誕生した瞬間、駅員はそっと腕時計に視線を落とした=昭和62年4月1日、大阪駅 午前0時、JRが誕生した瞬間、駅員はそっと腕時計に視線を落とした=昭和62年4月1日、大阪駅

 男性は「恨みを晴らしたかったが、復讐(ふくしゅう)される怖さが襲った」と被害届を出す恐怖を周囲に語っている。

 事件では組合員7人が逮捕、起訴されたが、裁判は10年近くにおよび24年、最高裁で有罪が確定した。男性は「鉄道の仕事を諦められなかった」と25年、JR東日本に復帰した。「いつかは乗務員に戻りたい」と話しているという。

 少数派の労働組合「ジェイアール・イーストユニオン」(JREユニオン)によると、現在でも、部下から「労組の役員を呼ぶので結婚式に呼べず、すみません」と頭を下げられる職員がいるという。

労組、「協調」から路線転換か

 民営化によって分割されたJR7社の最大労組は会社改善を優先し、協調路線をとってきた。だが、近年になって再び、その活動が活発化しているという指摘がある。

 「断ったら、あんたの将来はないよ」

 JR北海道の関係者は、北海道旅客鉄道労働組合(JR北海道労組)の幹部から、組合員を特定の部署へ異動させるよう要求された際、そう迫られたという。

 同労組はここ数年で勢力を伸ばしたという。この関係者は「ほとんどの職場を掌握したようだ」と話す。 JR北海道は、23年の石勝線脱線事故、25年に発覚したレール値改竄(かいざん)事件など、この10年の間にトラブルが相次ぎ、厳しい経営状況とともに組織改革が叫ばれる。

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