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【経済インサイド】三陽商会が過去最大の赤字 「バーバリーロス」以上に痛い問題とは

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【経済インサイド】
三陽商会が過去最大の赤字 「バーバリーロス」以上に痛い問題とは

三陽商会が2015年7月に立ち上げた「マッキントッシュロンドン」の1号店=横浜市港南区の京急百貨店 三陽商会が2015年7月に立ち上げた「マッキントッシュロンドン」の1号店=横浜市港南区の京急百貨店

 三陽商会は、その百貨店販売に売上高の実に約8割を頼ってきた。後継のマッキントッシュロンドンが順調に売れたとしても、ここまで百貨店販売が厳しければ、将来展望は開けない。

 それは同社も認識している。これまで打ち出した不採算ブランドの廃止などに加えて、決算と同時に発表した17年から3年間の中期経営計画では、百貨店依存からの脱却を進める方針をより明確にした。具体的には、直営店を増やし、19年までに商業施設などで計15店舗を出店する計画だ。

 一方、新たな収入源として期待するのが、インターネット通販だ。ここではリアル店舗よりも2~3割安い商品を投入。最終年度の19年12月期に、関連売上高を現在の約2倍となる80億円に増やす。18年12月期には、会社自体も営業黒字への浮上を目指すという。

 これらの施策に対し、同業他社からは「今さらネット通販を強化しようとしても遅い」といった、厳しい意見も聞かれる。一方、マッキントッシュロンドンの単月の販売が今年に入り計画を上回るなど、明るい材料もないわけではない。

 「業績不振はウチも同じで、人員削減も行った。人ごとではなく、アパレル大手にとっての一つの実験とみている」。三陽商会の改革を、同業他社は固唾をのんで見守っている。(経済本部 井田通人)

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