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【日曜経済講座】踊り場のトランプ「3高」相場、工業州に恩返し? ニューヨーク駐在編集委員・松浦肇

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【日曜経済講座】
踊り場のトランプ「3高」相場、工業州に恩返し? ニューヨーク駐在編集委員・松浦肇

 確かに、今年3月には、停止中だったデットシーリング(政府債務上限)が復活する。議会の支配権を握っているとはいえ、そもそも共和党は「小さな政府」志向だ。

 一方、会見ではメキシコへの工場移転をとりやめた米自動車業界を称賛した。ビジネスマン出身とあって、トランプ氏は個別の案件にこだわるのだが、製造業の業界再編や生産性向上といった構造改革には触れなかった。

 トランプ氏は生産拠点を海外に移す企業からの米国への輸入に課税する方針もちらつかせている。こうした強硬策だけでは、米企業のコスト競争力が落ちてしまうので、「結果的にトランプ政権はドル安に誘導する」との見方が生まれたのである。

 トランプ氏は11日の会見で、ミシガン、オハイオといった「ラストベルト」と呼ばれる工業州の名前を繰り返した。労組が強くて、共和党がなかなか勝てない大票田として知られていたのだが、トランプ氏はこの「ラストベルト」を制したからこそ、当選できた。

 朝令暮改が批判されているトランプ氏だが、「トランプノミクス」の本質は工業州で働く労働者への恩返しだ。これは、社会政策の色彩が強く、必ずしも「3高」相場につながるわけではない。

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