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【電通会見】業績に打撃も 社長は引責辞任 広告主、募る不安

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【電通会見】
業績に打撃も 社長は引責辞任 広告主、募る不安

会見終了後頭を下げる電通の(左から)越智信喜人事局長、石井直代表取締役社長執行役員 、中本●(=示へんに羊)一取締役副社長執行役員=28日午後、東京都中央区(菊本和人撮影) 会見終了後頭を下げる電通の(左から)越智信喜人事局長、石井直代表取締役社長執行役員 、中本●(=示へんに羊)一取締役副社長執行役員=28日午後、東京都中央区(菊本和人撮影)

 広告代理店最大手の電通の女性新入社員の過労自殺をめぐる問題は、ついに経営トップが引責辞任を迫られる事態に発展した。ただ後任人事は「白紙」(石井直社長)としており、新経営陣が失われた信頼を取り戻せるかは未知数だ。混乱が長引けば、業績への悪影響も懸念される。

 「将来の予測はわからないが、現時点でビジネスが減っていることはない」。28日の会見で石井社長は業績への悪影響を否定した。

 だが、11月には平成28年12月期単体決算の売上高予想を下方修正し、従来の1兆6300億円から1兆6千億円になる見通しだ。業績予想には一連の問題の影響は織り込んでおらず、さらなる下方修正を迫られる可能性は否定できない。

 石井社長が辞任を決めたのも対応が後手に回れば、32年の東京五輪・パラリンピックなど社運をかけた事業に悪影響が広がりかねないと判断したためだ。

 昨年12月に過労などで自殺した高橋まつりさん=当時(24)=が担当していたネット広告事業では、契約期間に広告を掲載していなかった問題が9月に発覚。電通は企業や団体から幅広く広告を請け負う代理店で、世界有数のメディア関連企業だ。にもかかわらず、問題はトヨタ自動車の指摘が発端で、広告主らの不信感は深まっている。

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