産経ニュース

【29年度予算案】子育て・若者支援手厚く 負担や恩恵は世代で明暗

ニュース 経済

記事詳細

更新

【29年度予算案】
子育て・若者支援手厚く 負担や恩恵は世代で明暗

小規模保育所の1歳児クラス。3歳児になると、別の保育所を探す必要がある。待機児童対策として2歳児までの子供を預かる小規模保育所が増えた結果。3歳児以降の預け先探しが問題になっている=10月21日、東京都練馬区 小規模保育所の1歳児クラス。3歳児になると、別の保育所を探す必要がある。待機児童対策として2歳児までの子供を預かる小規模保育所が増えた結果。3歳児以降の預け先探しが問題になっている=10月21日、東京都練馬区

 平成29年度予算案は、安倍晋三政権の「1億総活躍社会」実現に向け、保育の受け皿拡大や返済不要の給付型奨学金の創設など、子育てや若者を支援するメニューが盛り込まれた。一方で、社会保障費の膨張に歯止めをかけるため、一定の所得がある高齢者の医療費負担を引き上げており、消費者への恩恵は明暗が分かれた。(中村智隆)

 「10の保育園に申し込んでいるが、入園できるか不安。厳しくて泣きそうだ」

 現在育児休業中で、1歳の男児を来年4月から保育所に預けた後に復職しようとしている埼玉県所沢市の女性会社員(35)は不安を漏らす。希望しても認可保育所などに入所できない待機児童は、今年4月1日時点で前年比386人増の2万3553人に上る。

 政府は29年度予算で、保育所の受け入れ態勢を整備し、約4万6千人が入所できるようにする。同時に、保育所に入れないなどの場合に、育児休業期間が最長2年に延長されるのに伴い、育休手当の給付も延ばす。

  □  □  □

 経済的な理由から大学へ進学を断念したり、奨学金の返済に苦しんだりする人は少なくない。このため政府は返済不要の給付型奨学金制度を創設。成績などを条件に月額2万~4万円を給付する。29年度は、住民税非課税世帯で私立大に通う下宿生ら3千人弱が対象で、30年度以降さらに拡大する。高校生の子供を持つ埼玉県久喜市の40代の主婦は「進学を諦める学生への支援の第一歩」と期待する。ただ「大学入学までの教育費がかかりすぎる。むしろ高校までを支援してほしい」(子育て中の30代の主婦)との声もある。

続きを読む

「ニュース」のランキング