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【経済インサイド】鉄鋼過剰生産の元凶・中国の問題児ぶり健在 解決の切り札「準備会合」ボイコット

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【経済インサイド】
鉄鋼過剰生産の元凶・中国の問題児ぶり健在 解決の切り札「準備会合」ボイコット

湖北省宜昌市の市場にあふれる鋼材。過剰生産能力の削減は遅々として進んでいない(AP) 湖北省宜昌市の市場にあふれる鋼材。過剰生産能力の削減は遅々として進んでいない(AP)

 一方で、中国は能力削減の進展を盛んにアピールしている。

 沈氏が会見した翌日、中国の経済官庁、国家発展改革委員会は、能力削減が10月末時点で今年の目標である年4500万トン分に達したと発表した。7月末時点では目標の47%にとどまっていたが、その後取り組みが急加速し、2カ月前倒しで達成できたという。

 国家発展改革委の李朴民秘書長は、「各方面の努力で前向きな成果が得られ、産業構造の改善が進んでいる」と胸を張る。

 確かに、一部で業界再編は動き出している。10月31日には、中国国有鉄鋼大手の宝鋼集団(上海市)と武漢鋼鉄集団(湖北省)が正式に統合、新会社「中国宝武鋼鉄集団」が発足した。 しかし、日本メーカーからは「そもそも目標自体が低すぎる」という、冷ややかな指摘も聞かれる。

 中国政府は今後も削減努力を続け、向こう5年間で1億~1.5億トンの能力を減らすとしている。逆に言えば、3億~4億トンの余剰能力が完全解消されるまで10年程度かかってもおかしくない。

 こうした中国の身勝手な姿勢を、保護貿易主義的な主張を繰り返す次期米大統領のドナルド・トランプ氏が容認するとは到底思えないが…。(井田通人)

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