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造船不況が直撃! 三菱重工、「祖業」立て直しできるか

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造船不況が直撃! 三菱重工、「祖業」立て直しできるか

大型客船事業から撤退する三菱重工業の長崎造船所=長崎県長崎市 大型客船事業から撤退する三菱重工業の長崎造船所=長崎県長崎市

 日本の造船会社による受注量は昨年、平成20年のリーマン・ショック後で最高となったが、今年に入ってから中国の景気減速を背景にした海運市況の悪化などで需要が急減。日本造船工業会(造工会)によると、1~8月の受注量は258万総トンと前年同期比81%も減少した。造工会の村山滋会長(川崎重工業会長)は「新造船の発注は、しばらく様子見が続く。ふんばりどころだ」と語る。

 業界では生き残りに向けた再編の動きが広がっている。三菱重工が今治造船などとの提携に踏み切ったのも、その一環だ。

 一方、三菱重工は造船以外の事業も苦戦が続く。開発中のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)は納期を相次ぎ延期し、3千億円ともいわれる開発費が膨らむ可能性がある。米国では、原子力発電所に納めた蒸気発生器が壊れて廃炉になったとして、約7千億円の巨額賠償を請求されている。会社全体の売上高約4兆円に対し造船事業は1500億円程度。同事業が立て直せても厳しい状況に変わりはない。

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