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日銀、金融政策の枠組み修正 銀行「収益悪化に歯止め」

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日銀、金融政策の枠組み修正 銀行「収益悪化に歯止め」

 日銀が長短金利を目標とする新たな金融政策の枠組みを導入したことを受け、銀行など金融界からは「収益の悪化に歯止めがかかる」と期待する声が上がった。ただ、日銀は追加緩和の手段としてマイナス金利の拡大を挙げており、今後の緩和策への警戒感も漂う。

 金融機関はマイナス金利で収益を圧迫されており、引き下げがあるかどうかに注目が集まっていた。日銀は今回の会合でマイナス0・1%を維持したが、全国地方銀行協会の中西勝則会長(静岡銀行頭取)は「地銀の収益が大変厳しい状況にあると真摯(しんし)に受け止めていただいた」と評価した。

 インターネット専業銀行の幹部は「マイナス幅の拡大は五分五分だと思っていた。金融機関への配慮があった」と指摘。市場で長期金利が上昇したことに触れ「(長期金利を参考に決める)住宅ローン金利が上昇すれば銀行の収益が改善する」と期待感を示した。

 一方、大手行幹部は「マイナス金利自体は維持され、引き続き厳しい環境が続く」と話した。

 金融政策の新しい枠組みの導入で、満期までの期間が10年を超えるような超長期の国債の金利が過度に低下する状態は解消される見通しだ。契約者から預かったお金を長期間運用する生命保険業界からは「悪い話ではない」(大手生保幹部)と歓迎する声が聞かれた。

 一方、大幅な金利上昇は期待できないとして「当面は運用面で望ましい水準にはならないだろう」(生保関係者)と冷ややかな見方もあった。

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