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【日銀追加緩和】ヘリマネ「偽薬」を処方せよ 編集委員 田村秀男

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【日銀追加緩和】
ヘリマネ「偽薬」を処方せよ 編集委員 田村秀男

 日銀は29日の金融政策決定会合で長期国債購入拡大を見送った。黒田東彦日銀総裁は政府に財政資金を提供する「ヘリコプターマネー(ヘリマネ)」に拒否反応を示したのだが、財政と金融の連携強化自体は脱デフレ・日本再生のためには不可欠だ。ヘリマネという劇薬は無理でも、「偽薬」なら調合できるはずだ。

 経済というものはカネを使う消費者や経営者の心理が萎縮していればデフレから抜け出られない。日本国内にはカネが有り余っているのに回らない。日銀は年間80兆円もカネを刷っているのに、銀行は日銀当座預金に300兆円以上も留め置いている。銀行は、企業が借りてくれない、という。無理もない。企業の利益剰余金は3月末で320兆円もある。

 融資や設備投資、雇用改善に使えるはずのカネは毎年100兆円ずつ増えている。日銀がいくらカネを刷っても、無駄金になる。政府が巨額のカネをヘリでばらまくがごとく、日銀マネーを財源に財政出動すればデフレは解消するだろうが、通り越して悪性インフレになりうる。

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