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企業が奨学金返済を支援 優秀な学生の確保狙う

ノバレーゼの社内制度を発案した佐藤慎平さん(右)と採用担当の勝連万智さん=東京都中央区 ノバレーゼの社内制度を発案した佐藤慎平さん(右)と採用担当の勝連万智さん=東京都中央区

 大学進学などで借りた奨学金の返済滞納が問題となる中、社員の奨学金返済を支援する企業の取り組みが広がっている。安心して働ける環境を整えるとともに、優秀な学生の確保につなげることが狙いだ。6月から平成29年卒業予定の大学生の就職活動が本格化しており、奨学金支援制度は会社を選ぶ理由の一つにもなりそうだ。

 ◆肩代わり

 ブライダル関連のノバレーゼ(東京)は24年に、社員が返済している奨学金の残高に応じて最大200万円を支給して肩代わりする「奨学金返済支援制度」を設けた。

 24年7月1日を勤続年数の開始基準日として、5年以上と10年以上の社員に奨学金の未返済分に対し最大100万円ずつ支給する。初めての支給となる29年の対象者は全社員約650人(4月末時点)のうち44人。支給総額は最大4400万円となる見込みだ。

 同社総務部の佐藤慎平さん(30)が、新しい社内制度づくりを考えていた際、複数の若手社員から「奨学金の返済が大変」と聞かされた。自身も返済中だったため、聞き取り調査を開始。社員の約3割が奨学金を受給していたことが分かり、支援制度創設を役員会に提案した。

 佐藤さんは「奨学金返済を支援する企業があってもいい。人材を最も大切な経営資源とする会社の理念にかなう制度になった」と振り返る。

 同じく奨学金を借りている採用担当の勝連万智さん(28)は「会社説明会で、学生から一番質問の多い制度。返済への不安を解消し、この会社への就職を考えてくれるきっかけになればいい」と期待する。

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