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【話の肖像画】下町ボブスレー推進委員会・細貝淳一(2) 結婚のため1000万円ためた不良

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【話の肖像画】
下町ボブスレー推進委員会・細貝淳一(2) 結婚のため1000万円ためた不良

中学生のとき、にらみをきかせた顔(後列の右から2人目)で仲間と =昭和56年ごろ、東京都大田区(本人提供) 中学生のとき、にらみをきかせた顔(後列の右から2人目)で仲間と =昭和56年ごろ、東京都大田区(本人提供)

 〈6歳で両親が離婚し、東京都大田区の母親の実家に引き取られる。父親がいない転校生ということで学校でいじめられ、周囲への反発心から中学、高校はけんかに明け暮れていた〉

 新参者だからかな。転校生ということでいじめにあったし、父親参観も「父親が来ない」とか、いろいろと言われて差別された。いつも独りぼっちだったし、嫌な思いをするうちに反発精神が芽生えて、だんだん不良になった。

 髪の毛はパンチパーマ、制服に虎の刺繍(ししゅう)を入れ、ズボンはだぶだぶ。たまに学校へ来ても余裕で遅刻し、昼食だけ食べて帰る。人を傷つけることはあまり好きじゃなかったけど、ガン飛ばされると、メンツがあるから、そんなに強くないのに「なんだこの野郎」って言ってけんかを買っていた。今思えば、ばかな考えだけど、当時は格好いいと思っていたのかもしれない。

 ただね、カツアゲしたりはしなかった。先輩から、お前が後輩にああやれ、こうやれって言われたことは極力断った。言うこと聞かないからよく先輩にぶっ飛ばされた。「絶対殺されるぞ」って警告されたけど、私は「先輩は怖いけれど、後輩に同じことはできない」って話したときに、アドバイスしてくれた先輩がいた。その先輩、いろいろとあって死んじゃって。「お前、こうなるなよ」と別の先輩に言われたとき、「絶対になりません」って誓った。

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