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「使い捨て加速」「メリット大きい」 改正派遣法成立、分かれる反応

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「使い捨て加速」「メリット大きい」 改正派遣法成立、分かれる反応

 企業が派遣社員を受け入れる期間の制限を撤廃する改正労働者派遣法が11日、成立した。派遣期間の上限が一律3年となり「“使い捨て”が加速する」と懸念する声がある一方、「働き方の間口が広がるメリットは大きい」とする意見も聞かれるなど、働き手の反応や受け止めは分かれた。

 「私たちの生活や命に関わる問題なのに、雇用の不安定化が進み、派遣の間口がますます広がってしまう」。横浜市に住む50代の女性元派遣社員はこう憤る。女性は現行法では期間無制限の「専門業務」の名目で派遣されていたが、庶務的な仕事も多く、実際は制限のある一般業務だった。業務量の多さを訴えたら、派遣会社に「大変なら辞めれば」と言われたことも。昨年3月「雇い止め」にあった。

 改正派遣法では業務の区分がなくなり、同じ職場で働く期間が一律3年になる。女性は「企業による“使い捨て”が加速するだけだ」と反発。派遣社員が3年の期限を迎えた場合、派遣元が派遣先へ直接雇用を依頼することも義務付けられたが、東京都に住む元派遣社員の広瀬明美さん(40)は「派遣先の雇用は義務付けられておらず、正社員化につながると思えない」と指摘した。

 一方、5歳児を育てる主婦(40)=東京都江戸川区=は「子供の状況を考えながら働く場合、正社員を望まない人も多い。派遣の間口が広がることは、むしろメリットではないか」と話すなど、歓迎する声もあった。

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