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牛丼店の「脱デフレ」進む 松屋が90円値上げし「プレミアム化」 吉野家は新定食を投入

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牛丼店の「脱デフレ」進む 松屋が90円値上げし「プレミアム化」 吉野家は新定食を投入

 松屋フーズが展開する牛丼チェーン大手の松屋が、牛丼の肉質を高めて90円値上げする「プレミアム化」を、首都圏の全620店舗で1日完了する。吉野家は30日、直火コンロで提供する新メニューを発売。激しい低価格競争を繰り広げてきた牛丼業界も、景気回復を背景に、脱デフレを目指す商品戦略の加速が目立ってきた。

 松屋が先月22日に一部店舗で売り出した「プレミアム牛めし」は、1~2カ月間冷蔵熟成させた牛肉を使用。冷凍牛肉を使った従来の「牛めし」と比べ、肉のうま味や食感が向上した。今後は物流体制を整え、全国の973店舗(6月末時点)に広げる計画だ。

 価格は並盛380円と従来品より90円高いが、販売好調という。同社は「『値段が上がっても良いものを食べたい』という声が多く、品質で競う環境が整ってきた」と説明。導入店では従来品の販売を終えており、切り替えによって売上高5%増を目指す。

 一方、吉野家は夏季限定メニューの「牛バラ野菜焼定食」(並盛490円)を発売した。醤油だれで味付けした肉と野菜を混ぜながら焼く趣向で、直火コンロで提供するメニューの第2弾。昨年末発売した「牛すき鍋膳」と同様に「ゆっくり食事したい方のニーズをとらえ、客層拡大につなげたい」(広報)と狙う。

 ゼンショーHDのすき家もセットメニューやトッピングの売れ行きがよく、客単価は6月まで7カ月連続で上昇中。長年「うまい、早い、安い」を売りにしてきた各チェーンの収益力アップにつながるかどうかが注目される。

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