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【アイ・ラブ・ニューヨーク】イエローキャブの悲鳴 配車サービス激増で運転手の相次ぐ自殺も

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【アイ・ラブ・ニューヨーク】
イエローキャブの悲鳴 配車サービス激増で運転手の相次ぐ自殺も

ニューヨーク名物のイエローキャブ=1日(AP) ニューヨーク名物のイエローキャブ=1日(AP)

 ニューヨーク市内で名物の黄色いタクシー「イエローキャブ」に乗ると、運転手から延々と窮状を聞くことが多くなった。

 ウーバーやリフトなど配車サービスの人気におされ、収入が激減しているのだ。先日、乗ったインド系移民の運転手(70)は「タクシーは消え行く運命だ」とぼやいていた。1日の稼ぎは数年前の半分となり、100ドル(約1万1000円)程度という。

 ニューヨーク市当局が発行するタクシー営業許可証「メダリオン」も近年、約100万ドルまで値上がりし、「運転手仲間はみんなローン地獄だ」と明かす。

 今やニューヨーカーの生活に配車サービスは欠かせず、携帯電話に複数のアプリを入れて、その時々に一番安いサービスを利用する人も多い。配車サービスの激増により、タクシー運転手の相次ぐ自殺という社会問題にも発展。ニューヨーク市議会は今月、配車サービスの車両台数増加を1年間許可しない条例案を可決し、規制に動き出した。

 ニューヨークらしい景観を守るため歴史あるイエローキャブを応援したい気持ちだが…。スピードの出し過ぎや急な車線変更など、狭いマンハッタンをレース場のように走行する運転手に出くわすことも。話に耳を傾けつつも、まずは運転マナーをしっかりして!と言いたくなる。(上塚真由)

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