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【正論】米中覇権争い乗り切る日本の道 東京国際大学教授・村井友秀

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【正論】
米中覇権争い乗り切る日本の道 東京国際大学教授・村井友秀

村井友秀・東京国際大学教授 村井友秀・東京国際大学教授

 一般的に民主主義国では、外交政策に関して与党と野党の間に大きな政策の違いはない。「右であれ左であれ我が祖国」(G・オーウェル)だからである。また、国際関係は国内と異なり、法の執行者が明確に存在しない一種の無法状態である。現実の国際関係は「永遠の友も永遠の敵も存在せず、永遠の国益が存在するだけだ」(H・パーマストン)ということになる。

 無法者を改心させる懲罰的抑止

 無法状態の国際関係の中で、攻撃的な国家を抑止する方法は、(1)攻撃しなければ報償を与える「報償的抑止」(2)攻撃をはね返すことによって攻撃者に利益を与えない「拒否的抑止」(3)攻撃されれば反撃し、攻撃者に損害を与える「懲罰的抑止」-がある。報償的抑止は、攻撃者が報償目当てに相手を威嚇することを助長しかねない。拒否的抑止は、攻撃者が損害を被らずダメ元で攻撃してくる可能性を排除できない。歴史を見ると、懲罰的抑止が攻撃者を効果的に抑止してきた。

 北朝鮮の場合も、これまで周辺諸国が取ってきた政策は基本的に報償的抑止か拒否的抑止であり、懲罰的抑止は実行されなかった。今回初めて「斬首作戦」を含む懲罰的抑止が機能したのである。

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